雪に閉ざされた長い冬が終わった春の朝、
ぐりとぐらが、窓を大きく開けて朝ごはんを食べていると、
なんと家中ほこりだらけ!
「今日の仕事は、大掃除」と2ひきは張り切りますが、
ほうきもはたきも雑巾も、すり切れて使いものになりません。
でも、ぐりとぐらはいいことを思いつきました。
自分たちが雑巾やほうきやはたきになるのです。
ぼろ布を体中に巻きつけたぐりとぐらは、床をおなかやおしりですべったり、
足に靴下やタオルをくくりつけて、歩き回ったりして、ダイナミックに大掃除。
それを窓からのぞいたうさぎのギックは、「おばけだ!」と、
野原にかけていって……。
中川李枝子さんの童話集『おひさまはらっぱ』の中の一話「ぐりとぐらの大そうじ」を、
福音館書店創立50周年を記念して絵本化。
世界中の子どもたちに愛されている「ぐりとぐら」のシリーズに、
またとびきり楽しい仲間が加わりました。
読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:小学低学年から